「総体の再現!?前橋育英、京都橘を下して埼玉スタジアム行き!」

 昨年30日に開幕した第93回全国高校サッカー選手権大会も、5日で準々決勝を迎え、いよいよ埼玉スタジアム2002行きの切符を賭けた戦いが始まった。
 フクダ電子アリーナで行われた第1試合は、群馬代表の前橋育英と京都代表の京都橘の対戦。夏に行われた総体1回戦でも両校は顔をわせており、その時には4対0で前橋育英が勝利。その試合で勢いづいた前橋育英はそのまま準決勝まで上り詰めた。
 再びの全国の舞台で京都橘はリベンジなるか。前橋育英は、またも勝利し勢い付くことが出来るか。

 試合を動かしたのは前橋育英だった。8分、渡邊凌磨が中盤でボールを受け、ディフェンスの裏へとパス。そこに、左サイドに走り込んだ青柳燎汰が反応し、ループシュート。ボールはネットを揺らし、前橋育英が先制に成功する。

 その後、京都橘はボールを持って攻め込むもののなかなかシュートを打たせてもらえない。ボールを持たされている、攻めさせられている状態にやや焦りの見えてきた前半終盤、前橋育英が再び牙を剥く。37分、大きなサイドチェンジから青柳が追加点。前半終了間際に前橋育英が2対0とリードを広げる。

 後半も攻め込むのは京都橘。岩崎悠人らが懸命にゴールをこじ開けようとするものの、前橋育英のGK・吉田舜を中心としたスキの無い守りの前に1点が遠い。

 そして後半30分、坂元達裕が右サイドから侵入、ミドルシュートを放ち、これが決定的な3点目。
 試合終了間際にも横澤航平のゴールでダメ押しの4点目を挙げた前橋育英が4対0で京都橘に快勝。京都橘は総体のリベンジならず、同じスコアでの悔しい敗戦となった。
 前橋育英の次の相手は、流通経済大柏。1月10日、埼玉スタジアム2002で14時20分キックオフ予定だ。