第93回全国高校サッカー選手権は10日、準決勝が行われた。埼玉スタジアム2002で行われた第1試合は、2万人を超える観客がスタジアムに集結した。2年連続で決勝進出を狙う星稜(石川)と、初の決勝の舞台を狙う日大藤沢(神奈川)の一戦。
試合を立ち上がりからコントロールした星稜。その星稜についに22分、絶好機が生まれる。PA内に侵入したMF 藤島樹騎也が倒されPKを得る。MF平田健人のPKは日大藤沢・GK鈴木孔明に阻まれたものの、こぼれ球を拾った前川優太のクロスが相手のオウンゴールを誘い、欲しかった先制点を星稜が得る。
一方、初の4強の舞台で先制を許してしまった日大藤沢。 FW田場ディエゴ、MF中村恒貴らが前線までボールを運ぼうとするものの、相手DFの前になかなか反撃を仕掛けられない。 日大藤沢がリズムを作れないまま、35分に試合は動く。 星稜の左サイド森山泰希 からの折り返しを杉原啓太が足を出し、ボールをニアサイドに蹴り込み、星稜が追加点。 更に、前半終了間際にはPKを得ると、これをFW大田賢生が冷静に決め、3対0でハーフタイムへ。 流れを変え、反撃に転じたい日大藤沢はエンドが変わった後半開始からMF栗林大地とDF三明風生を投入するものの、前半同様に星稜の守備を崩し切れない。試合を通じて何度かチャンスを作るものの、最後まで日大藤沢は星稜のゴールネットを揺らすことが出来ず。 全校応援となった大声援を背中に受けるも、日大藤沢は無念の準決勝敗退。 準決勝を制した星稜は12日に日本一を懸け、決勝戦に挑む。昨年のリベンジの準備は整った。