岡山学芸館集合写真
後半も勢いは衰えない。「後半はまだ2-1で安心できる点差ではない。最後まで畳みかけられるよう自分も攻守両面で活躍できるようにと思っていました」と振り返るのは岸だ。後半10分には万代が右サイドをドリブルで突破。ゴール前ではMF6池上大慈(2年)とのワンツーで抜け出し、右足シュートを決めた。
「考えてポジションを取ってないから後手を踏んだり、サポートに入れていなかった。一生懸命さだけでは勝てない。それに相手はフィジカル1個とっても相手の方が一枚上だった」と田中健二郎監督が振り返る瀬戸内も、ここから意地を見せる。反撃の口火を切ったのは先制点を奪った伊藤。昨年はCチームでプレーし、大会直前のメンバー変更でAチームに昇格。今大会はリードしていた時の守備要員として考えられていたが、準決勝の米子北(鳥取1)戦では2ゴールを奪っていた。この日も開始早々に先制点をマーク。後半21分にもMF7保井彩玖(2年)が左サイドからカットインしたこぼれ球を押し込み、1点差に詰め寄った。
以降もサイドから見せ場を作ろうとしたが、岡山学芸館の守りを崩せず、そのまま3-2でタイムアップ。今年のプリンスリーグ中国でタイトル争いが予想される両チームの前哨戦は岡山学芸館に軍配が上がった。
(文・写真=森田将義)
▽令和5年度中国高等学校サッカー選手権大会
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