東京選抜の攻撃を牽引したMF友松祐貴(写真=志水麗鑑)

 すると前半21分、DF3細谷蒼太(富士市立)が右から逆サイドへ展開し、サイドチェンジを受けたのはMF11針生涼太(清水エスパルスジュニアユース)。浮き球のボールを正確に捉え、鮮やかなハーフボレーで先制ゴールを決めた。

 東京選抜は先制点を許したものの、その後もしぶとくパスをつないでポゼッション率を高める。ボールロスト後も素早い攻守の切り替えで即時奪回。個々の守備が連動しており、ハイプレスも機能していた。

 それでも、先手を取った静岡選抜は落ち着いていた。相手のプレッシャーに臆せず最終ラインから攻撃を組み立て、守勢に回ってもきっちりとブロックを築く。とりわけ、球際の攻防をことごとく制していたのが大きかった。

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▽第39回静岡県ヤングサッカーフェスティバル
第39回静岡県ヤングサッカーフェスティバル