1点リードで迎えた後半は相手の圧力に屈し、押し込まれる場面もあったが、五嶋とCB村上慶(1年)を軸に相手の攻撃を跳ね返していく。残り15分を切ってからは右SB松井イライジャ博登(2年)の攻め上がりにも苦戦し、ゴール前で耐える時間帯が続いた。それでもタフに戦い、リードを守り切った大津が凱歌をあげた。
1ヶ月前の反省を踏まえ、しっかり結果を残した大津。とりわけ、エースの山下は今大会8ゴールで得点王に輝いた。九州新人戦では決定機を決め切れず、敗戦の責任を背負い込んでいただけにサニックス杯でのパフォーマンスは賛辞に値する。「九州新人も九州男児でも準優勝で勝ち取れていなかったので、自分のゴールで勝たせられたのはチームとしても個人としても良かった」(山下)。エースの活躍で頂点に取った大津は自信を深め、4月のプレミアリーグ開幕に向けて調整を続けていく。
(文・写真=松尾祐希)