64分に井上の右クロスが相手のオウンゴールを誘うと、66分には今井のラストパスに抜け出した川村が左足で豪快にゴールを射抜いてリードを広げる。完全に流れを引き寄せた東京Vユースは攻撃の手を緩めず、79分と82分には途中出場のFW山田将弘(2年)がネットを揺らして勝負あり。

 「バタつく前に失点を防げたら良かったし、そこは反省点ですけど、もしやられてしまっても自分たちはゴールが奪える。そこは練習からやってきているので、選手もおそらく自信を持ってやれているのではないかなと思います」(薮田光教監督)

 勝負にこだわり、攻撃力を全面に押し出したチームは今季最多の7得点で快勝。U-16日本代表の活動に3名の選手が参加している横浜FMユースを寄せ付けず、「ヴェルディらしさは勝利にこだわること」(薮田監督)を最後まで貫いた東京Vユースが7-2で勝利を手にした。

(文・写真=松尾祐希)

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