再び試合が動いたのは前半終了間際の43分。ロングボールのセカンドを拾った樋口がPAの前で倒され、FKを獲得。キッカーのFW9松澤悠紀(3年)が壁の外から狙ったシュートがゴールの右下に決まって、就実が同点で試合を折り返した。

 後半は就実の勢いが増していく。前半の攻撃は長いボールを入れることで、相手のラインを下げて、空いたDFの前のスペースを使って攻めるつもりだったが、ラインが下がっていることに気付けず2トップを目掛けた長いボールばかりになっていた。

 ハーフタイムに「ちゃんと1回、横に付けたり、縦パスを入れてから3人目が関わらないと勝ち上がっていけない」(大谷監督)と軌道修正したことで相手エリアでの関りが増え、チャンスに持ち込むと後半3分には奪ったボールを左前方に展開する。受けた松澤のタメから、MF14山本瑛翔(3年)が大外をオーバーラップ。中のMF7前川絢祐(2年)に入れたボールのこぼれ球を鈴木が決めて逆転に持ち込んだ。

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