関東一vs早稲田実業

 ただ決勝点となったPKを得た後半立ち上がり、あの時間帯は攻勢に出ていた。

 早稲田実業の森泉武信監督はハーフタイムの際、前線に入れたボールに対してのサポートを早くすること。そして2トップの起点の作り方を修正し、選手を送り出した。実際、ベンチは後半に向けFWの選手をひとり入れ替えたが、結果こうした修正と交代がうまくいったといえる。

 とはいえ、ピンチはあった。後半23分、関東一MF10岡崎礼暉(3年)のシュートを間一髪、早稲田実業GK1宮盛朔(3年)がナイスセーブを見せ、失点を間逃れるなど、粘りのある守備で虎の子の1点を守りきった。攻めたものの崩しきれなかった関東一。守りに徹しながら、ワンチャンスをものにした早稲田実業。

 「選手たちはよく粘ってくれました」とイレブンを称えた森泉監督は「この試合展開になるのはわかっていました。ただ、こうした戦いができなければ、強いチームに勝っていけないと選手たちもわかっていますので」と前を見据えた。

          

(文・写真=佐藤亮太)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
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