12月21日、保土ヶ谷運動公園で行われた高円宮杯U-18サッカーリーグ2015プリンスリーグ関東参入決定戦第2試合は高校サッカー選手権にも出場を決めている埼玉代表昌平高校と茨城代表第一学院が対戦。13:30にキックオフされた。

立ち上がりは高校サッカーらしいロングボールからのセカンドボールで主導権を奪い合う。
昌平はエースストライカーの9番を筆頭に10番が攻撃のタクトを振るい全員攻撃全員守備で戦う。
第一学院は1トップの11番がポストプレー、裏への飛び出しと万能な能力で攻撃の起点となる。

10分過ぎまで探り合いが続いたが徐々にボールが落ち着き始めると昌平がペースを掴む。
19分にゴール前で混線になったボールを昌平10番が拾い寄せてきたDFを一人かわすと冷静にゴールに流し込み先制。

昌平はショートパスを繋ぎながらギャップで受け、裏にも抜ける多彩な攻撃を繰り広げる。
第一学院はなかなかいい形で11番にボールが入らずリズムを作れない。
頼りの両サイドも昌平に制圧され苦しい時間が続くが最後のところでキャプテンMF6番筆頭にDFラインが踏ん張る。しかし32分右サイドでボールを持った昌平9番がPA外からDFを交わす前に思いきってシュートを放つ。この無回転シュートがゴール左隅に突き刺さる。
第一学院にとって崩されてないだけに精神的ダメージは大きい。
前半はこのままスコアは動かず終了。

後半に入ってもペースは昌平。
3分に9番がPA内でキープし10番に繋ぐとシュート性のクロスが逆サイドの8番にフリーで渡る。しっかりと合わせてさらに追加点。
その後も2点を追加し昌平の快勝。
第一学院は2点目3点目を奪われたときに少しメンタルの脆さが出てしまったのがもったいない。
対する昌平はいい形で主力を変えながら次に進み大一番を迎え撃つ。

(取材・文=佐々木竜太)