チームを俄然、勢いづかせたのは後半17分の先取点だ。右サイドのMF9古垣太樹(3年)のカットインから逆サイドに展開され、FW11川上哲平(3年)をいったん経由したあと、ゴール右に攻め上がっていたDF14河井誠治(3年)にボールがつけられる。東京成徳大深谷の守備陣を揺さぶったうえで、河井が冷静にゴールに突き刺した。

 2点目は後半27分。背後へのパスに対し、相手DFとGKが譲り合うような格好になった瞬間を逃さず、走り込んでいた川上が足を伸ばした。

「(どう対処しようか)相手選手が迷っているなと感じました。泥臭いゴールでしたけど、チームに余裕をもたらす追加点になったと思います」(川上)

 そして、ダメ押し弾は後半31分。ボールの処理に戸惑っている相手に背後から走り寄った古垣がかすめ取り、その勢いのままにゴールに流し込んだ。

 試合を通じて、守備面の踏ん張りも見逃せないだろう。宮澤監督は“失点ゼロ”にフォーカスしつつ、こう振り返った。

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