同点ゴールを決めた厚木のDF窪田響(写真=志水麗鑑)

 後半も序盤にゲームの主導権を握ったのは横浜だった。統制された守備ブロックを築き、ボールを奪って攻めに転じれば相手を横に揺さぶる。サイドから積極的に敵の背後を突き、試合を優勢に進めた。

 一方の厚木は相手の隙を突いて後半13分にDF15窪田響(3年)が同点ゴールを奪取。そこから俄然、勢いが増していく。

 ドリブル、スルーパス、クロスと仕掛けの意識が高まった厚木は、果敢にアタッキングサードまで攻め込む。ボールを失ってもスピーディなトランジションで奪い返し、球際の攻防でもよく戦えていた。

 劣勢だった横浜はカウンターに活路を見出す。後半29分、右サイドからダイナミックな攻撃を仕掛け、ロングボールで相手ゴール前に侵入。FW12尾崎一汰(3年)が絶好機を掴んだものの、シュートは決めきれなかった。

 延長戦では一進一退の攻防が続いたが互いにゴールを奪えず、迎えたPK戦で厚木はGK20山岸孟輝(3年)が2本のシュートをビッグセーブして4-3で勝利。接戦を制し、1次予選のブロック決勝に進出した。

(文・写真=志水麗鑑)

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
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