かくして対戦相手の高知中央・近藤健一朗監督も「最も警戒していた」エースが口火を切ったことで勢いが増幅した明徳義塾は、28分に坂元が蹴った左CKをニアサイドから2大石がダイビングヘッドで決め2点目。さらにアディショナルタイムには8葛籠のパスを受けた18友永が冷静に沈めるという1年生コンビの活躍で前半だけで3-0と試合の趨勢をほぼ決めてしまった。
それでも高知中央は後半開始からCKを奪うとGK1守安が攻め上がるリスクを背負った攻めで明徳義塾の勢いを止めることに成功。ゴールは奪えなかったものの、選手権に向けての光明はつかんだ敗戦となった。
こうして3-0快勝で高知小津との決勝戦に向かうこととなった明徳義塾。7年ぶり10回目のインターハイ出場と、昨年選手権出場に続いての全国大会出場に王手をかけたチームのキーマンは間違くなくキャプテンマークを巻いたナンバー「10」坂元悠真である。
(文・写真=編集部)
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)高知予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)高知予選