帝京安積 vs 東日本国際大昌平

 後半に入って距離感は多少改善されたが、カウンターから決定機を作られる。不用意なファウルも目立ち、46分にはMF上遠野祐也(2年)にバー直撃の直接FKを蹴り込まれた。それでも粘り強く戦い、相手に得点だけは許さない。なんとか凌ぐと、最後の最後に決定機をモノにした。

 63分、左サイドからアーリークロスが入ると、宗形がヘディングで合わせる。右ポストに当たると、こぼれ球を白坂が押し込んだ。これが決勝点となり、強化をスタートさせてから16年目で初となる全国大会出場を決めた。

 「力をもっとつけないといけない。全国大会に出て簡単に負けてしまうようでは恥ずかしいだけ。もっとやるしかないと思う」とは小田監督の言葉。初出場の喜びはもちろんあるが、課題が残ったゲームに反省の弁を口にした。

 2日の決勝では尚志と対戦する。1月下旬の東北新人戦の決勝では2-4で敗れており、格上の相手であるのは間違いない。そのライバルに対し、どんな戦いを見せるのか。短い時間で準決勝の課題を整理し、初の優勝を目指して王者に挑む。

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)福島予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)福島予選