均衡を破ったのは65分の士気だった。MF7小林蓮海(3年)がドリブルでPA内に進入してシュート。相手DFに当たって浮いたボールを思い切りMF7小林がダイレクトでゴールネットに突き刺した。しかし、後半終盤から攻勢を強めて反撃に出る千葉敬愛が土壇場で試合を振り出しに戻す。80+3分、CKの折り返しをMF6瀬戸奏太(3年)が押し込み、千葉敬愛が延長戦に持ち込んだ。

 千葉敬愛は、同点に追いついた勢いそのままに、延長前半10分についに試合をひっくり返す。左サイドから大きくサイドチェンジしたボールがFW10大川の元へ。大川がトラップからのドリブルでシュートコースを作ると、狙い澄ましたシュートをゴールネットに突き刺した。

 以降はスコアは動かず、土壇場で追いついた千葉敬愛が延長戦の末に2-1で勝利を収め2回戦に駒を進めた。

(文・写真=田原豊)

▽第103回全国高校サッカー選手権千葉予選
第103回全国高校サッカー選手権千葉予選