先制点をあげても圧力を弱めない神村学園は、奈良クラブのビルドアップの隙を狙い、度々ゴールに迫っていく。追加点が入ったのは19分、FW徳村楓大(2年)の右足から、左サイドでボールを受けたスピードスターは、ドリブルを開始。ペナルティエリアの外をかすめるようにカットインし、相手DFを振り切ったところで右足を一閃。総体で得点ランキング3位タイの4得点をあげた徳村の追加点で、リードを2点とした。
奈良クラブユースは、先月の第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会に初出場。2020年設立の新興勢力ながら、スペイン人のダリオ・ロドリゲス監督の下、チーム力を高めている。この試合も2点を追う展開となったが、来季のトップ昇格が内定しているエースのMF川井大地(3年)を中心に、あくまでつなぐ姿勢を崩さない。しかし神村学園のDF陣の集中力高い守備の前にゴールへの糸口を掴めず、逆に前半終了間際の39分には、FKからFW樹本琉空(2年)に追加点を許してしまう。
神村学園が3点リードで迎えた後半。前半は神村学園の前線からのプレスに押し込まれる形となった奈良クラブユース。トップチームへの練習参加も豊富な川井だが、「トップとはまた違う『強さ』を感じました。全国(日本クラブユース)でもそこで苦戦した」と、強豪チームとの違いを口にした。それでも、後半に入り、徐々に強度に慣れてきた奈良クラブユースが押し込む時間が増えていく。
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