川崎フロンターレU-18 vs ガンバ大阪ユース(写真=矢島公彦)

 互いに出力を上げ、序盤から積極的に攻撃を仕掛ける展開となるなか、先手を取ったのはG大阪。19分、ルーズボールを拾ったFW中積爲(2年)がPA手前から左足で思い切ってミドルシュートを放つと、これが見事に決まって先制に成功した。しかし、ここから川崎が攻勢に転じ、24分に左SB関德晴(2年)のロングスローに右SB柴田翔太郎(3年)が合わせて同点に追い付く。流れを掴んだ川崎はサポーターの大歓声を受けて2点目を目指すと、29分に柴田の右クロスに途中出場のFW香取武(3年)が合わせる。ニアでボレーを放ち、豪快にネットを揺らした。

 リードを奪った川崎は初優勝まであと少し、10分強を凌げばという場面だったが、ここからG大阪が怒涛の反撃を仕掛ける。すると、40+2分。右CKを山本天翔(2年)が蹴ると、パワープレーで攻撃に加わっていた191cmのGK荒木琉偉(2年)が競りにいく。惜しくも合わせられなかったが、背後から飛び込んだ主将のCB古河幹太(3年)が頭で合わせて同点に。一気に流れを引き寄せたG大阪は40+6分にゴール前でFKを獲得する。ほぼラストプレーのなか、山本が左足を振り抜く。綺麗な弧を描いた一撃はバーを叩いてネットに吸い込まれ、土壇場で試合をひっくり返す一撃で優勝を決めた。

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▽第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
第48回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会