横浜創英 vs 座間(写真=K,Nishiyama)

 しかし座間も負けていない。終了間際の40分PA手前、距離にして約30mの距離でFKを獲得すると、これをキッカーの久保が右足一閃。ボールは2枚の壁の下を低い弾道で通過するとそのままゴール左隅に突き刺さり、前半を2-2の振り出しに戻して終了する。

 後半に入ると座間は、45分、裏に抜け出したFW11福田哲平が飛び出したGKにループシュートを試みるが、これは僅かにバーを超え逆転はならず。すると11分、中央でボールを持ったその福田(哲)が右サイドの久保に展開。久保がドリブルから中央へ折り返すとゴール前にポジションを移した福田(哲)が頭で合わせ、ついに逆転に成功する。

 しかし、横浜創英も直後の14分にMF10小川秀太がゴール前への抜け出しから浮き球で同点ゴールをあげ、試合を三度振り出しに戻すと59分には「怪我をしている3年生の仲間のためにも繋げたかった。チーム全員のゴールだった」福田(裕)の縦パスに反応した小川が流し込み逆転。結局、これが決勝ゴールとなって、横浜創英が激しい乱打戦を制し3回戦進出を勝ち取った。

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▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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