日大藤沢FW7宮澤朋哉(写真=佐藤亮太)
序盤から攻勢に出たのは日大藤沢。FW7宮澤朋哉(3年)、MF10布施克真(3年)を軸にカウンター、ロングボール、セットプレーと多彩な攻めを見せ、圧力をかけた。一方、桐蔭学園は日大藤沢の3トップを抑えながら、縦に速い攻めを狙ったが、押し込むまでにはいかなかった。前半のシュート数は日大藤沢の2本、桐蔭学園の1本と拮抗した展開となった。
後半、日大藤沢がチャンスを作る。13分にはカウンターからMF10布施が相手陣内深くまで持ち込むと、右サイドに駆け上がったFW7 宮澤へパス。フリーで受けたFW7宮澤が放ったシュートはゴール右に逸れ、枠外。さらに21分、ゴール前での浮き球を収めたFW9 伊東大輝(3年)がシュートを打ったが、これも枠外に。さらに攻める日大藤沢は27分、左サイドを突破したMF11岩内類(3年)がゴール中央へグラウンダーのクロス。これをMF6北浦悠月(3年)が決め、先制。終盤になり均衡が破れた。
追いつきたい桐蔭学園は敵陣内に攻め入るが、日大藤沢の守備を崩せず、そのまま試合終了。日大藤沢が好敵手・桐蔭学園から1‐0の完封勝利をあげた。
「(GKを)しっかり見ながら、ファーを狙いました」と殊勲のMF6北浦。接戦を制した要因を「(桐蔭学園の対策として)守備のかけ方を練習しました。実際、布陣を可変したり、バックラインを変えてきましたが(この変化に)焦って自分たちから前に出ると相手の狙いである背後を突かれてしまいます。そのためバックラインと中盤は出過ぎず、我慢するところは我慢しました」と動揺せず、コンパクトな布陣を維持できたことをあげた。
そのなか、ひと際、目立ったのが主将を務めるFW7宮澤。身長157センチと小柄ながら、重心の低い力強いドリブルと高いテクニックで翻弄。攻撃の起点となるキープレイヤーだが当然、桐蔭学園にとっては要注意選手のひとり。徹底したマークで攻勢を鈍らせる狙いだ。
▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
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