文化学園大学杉並中学・高等学校は、ボランチのサルスバーグ丈那(3年)が要所でパスを散らし、FW梶原光樹(3年)や右2列目の杉江颯太(2年)がボールを預かって敵の守備網に割って入ろうとした。しかし大森学園のタイトで忠実な守りを崩すのは容易ではなく、前半の惜しいシュートは13分の杉江、32分にボランチ下斗米漣音(2年)の一撃がDFに弾かれた2本くらいだった。

 だが攻められてはいても的確なカバーリングと出足の一歩で踏ん張り、前半を0-0で折り返した。

 大森学園の小倉鋭也監督はハーフタイム、「この暑さで後半は相手の足も止まるから、ボールを動かしながら外から速く回していこう」と残り40分の戦略を授けた。

 11分、途中出場のDF川越颯(2年)が、左から2人の相手DFの間に斜めのパスを配給。これに合わせたMF石丸雅理(3年)が、右隅に決勝点となる勢いのある先制ゴールを蹴り込んだ。

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▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選