都立豊多摩イレブン(写真=佐藤亮太)

 後半に入り、豊多摩の攻勢は変わらず、MF10日高尚蓮(3年)の良質な配球で相手陣内深くに迫った。押し込まれる時間が続く桐朋は後半16分、FW14小野寺琉生(1年)を投入。この采配がズバリ的中した。後半30分過ぎから、ゲームが桐朋に傾き始めるなか、36分、FW14小野寺が落ち着いたボール捌きから相手をかわしてミドルシュートを叩き込むと、後半アディショナルタイム40+2分、ドリブルを仕掛け、放った渾身のシュートはポストの内側に当たってゴールイン。見事な逆転劇となった。

 途中出場ながら起用に応えたFW14小野寺は「気持ちいいですし嬉しいです。(投入されたとき)チームが負けている状況だったので流れを変えたかったです」と言葉通りの活躍を見せた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
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