多摩大目黒 vs 駿台学園

 6分、CKからMF4武田一志(3年)が決めると、8分にはMF14 高橋寛生(3年)が目の覚めるようなミドルシュートを叩き込むと10分、FKのシーンでキッカーのDF5中野が決め、これで4点目。18分にはFW11 押切拓也(3年)の折り返しのパスを受けたMF4武田が決め、5点目。さらに25分、MF13小松翔(3年)が左サイドの突破から中央にクロス。これをFW10 ヘンリー公太(2年)が押し込んで6点目となった。

 一方、駿台学園だが、FW19 丸家英(3年)がスピードを活かした単騎突破からチャンスを作ったが、攻撃の先細りは否めなかった。

 「(駿台学園には)良い選手がいるので、苦ししい展開を予想していましたが、なんとか勝てました」と遠藤雅貴監督。

 「選手権という意識はあまり持たずに普段T1リーグでやっていることをしっかり出そうとしましたし、攻守ともにアグレッシブに戦えました。どんどん後ろから湧き出てくるようなサッカーを、全員が関わるサッカーがしたいので、初戦にしてはよくできました」といつも通りのサッカーができたことを強調。

 2得点の主将DF5中野も「全体として試合の入りから相手を圧倒することを意識しました。T1リーグでは試合の入り、球際、攻守の切り替えにこだわっているので、良い感じでできました」と同様に勝因を語った。

 圧巻は後半の5ゴール。「チーム全員が勢いに乗れました」とMF4武田が話すように2点目から4点目までわずか4分間で3得点の爆発力を見せた。機動力を生かした、プレーも気持ちも湧きあがるサッカーで駿台学園を圧倒したといえる。

 昨年同様、ベスト8に進んだ多摩大目黒だが、前回は日大三に2-0で敗れただけに是が非でも突破をしたいところだ。

(文・写真=佐藤亮太)

▽第103回全国高校サッカー選手権東京予選
第103回全国高校サッカー選手権東京予選