FW20イヴァニツキー・レオ

 昨年までは持ち前のスピードを生かしたウイング。今年から本職のトップの位置に戻り、得意とするDFラインの裏に抜けるプレーだけでなく、FWとしての幅を広げようとポストプレーなどにも取り組んでいる。その貪欲な探究心はチームプレーにも及ぶ。この試合の先制点は左CKからDF3岡田剛輝(3年)がヘッドで決めたが、PAエリア内へ6人が矢尻のような陣形で走り込むデザインされたセットプレーだった。これを考案したのが阿部。5人がVの字を形作り1人がVの中に入って突っ込んで行くもので、「V字」と名付け、県予選に向けて夏から取り組みこの日の試合まで「隠してきた」(阿部)。1週間前の4回戦ではCK、FK、ロングスローと多くのセットプレーを得たが1つもゴールに結びつけられなかった。そのため、準々決勝に向けて週2回、1時間以上もセットプレー練習だけに集中した。休日も返上して仕上げた。その努力は2得点となって現われた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権新潟予選
第103回全国高校サッカー選手権新潟予選