大宮南FW9黒木隆成(3年)は2ゴールの活躍

 このまま後半を迎えると、先に動いたのは大宮南。2枚替えを行いギアを上げ、より攻撃的にゴールを狙いにいく。この交代でピッチに入ったFW9黒木隆成(3年)が前線で起点を作り、チャンスの数を増やした。後半18分には黒木のフリックで新井が抜け出したが、シュートはGK1郷原恵太(3年)にキャッチされてしまう。

 試合も終盤に差し掛かり、疲れが見え始めた川越南だったが、20分にはカウンターからFW10高橋直大(3年)が抜け出しシュートを放つなど、守っているだけではなく、隙あらばゴールを狙う姿勢は保った。それでも決め手に欠いた両チーム。前後半の80分でゴールは生まれず、試合はスコアレスのまま10分ハーフの延長戦に突入した。

 押しながら決めきれない嫌な流れの大宮南だったが、背番号9がこの展開を打ち破る。延長前半2分、DF2武田悠希(3年)が中盤を持ちあがると、DFの裏に走りこんだ黒木に絶妙なスルーパス。これを黒木が右足で見事にゴール左隅に沈めた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第103回全国高校サッカー選手権埼玉予選