吉田 vs 大洲
対する吉田のGKは1亀井良斗(3年)、4バックは右から13辻晴太(2年)、2森田莉玖(3年)、キャプテンの4山岡優斗(3年)、3鈴木嵐馬(2年)。中盤は7中岡柊人(3年)、10鎌田莉久(3年)がダブルボランチを形成。右サイドには6楠本琥琉(3年)、左サイドには9児玉怜碧(2年)。2トップには11山本航輝(2年)、19中岡晴人(1年)が入った。
試合は80分間を通じデュエルが各所で生じるも、お互いが見どころを出し合う好勝負に。大洲はFW10大野のポストプレーを軸としたサイドアタック、吉田は両サイド、2トップのスピードを活かした裏抜けでゴールを目指すものの、両校のDFラインはいずれも強固でなかなかシュートに至らず。中でも大洲FW10大野、吉田DF4山岡のオフ・ザ・ボール含めた駆け引きは、実に興味深いマッチアップとなった。
その中で大洲は31、42、66分と決定機を迎えたが、ここは吉田GK1塩谷のファインセーブにことごとく防がれ、スコアレスで後半アディショナルタイムへ。ここで、ここまでシュート1本に抑えられていた吉田はFW11山本が左サイドから20メートル以上ドリブルで運びゴール前へ進出。これは大洲のクリアにあったものの、これを拾ったMF9児玉はペナルティーエリアやや左25メートルの位置から右足を一閃。これがニアサイドを見事に抜く先制点となり、歓喜の輪が広がる中でタイムアップの笛が鳴った。
こうして大会全体でも間違いなくベストゴールに数えられる児玉のスーパーゴールにより、第90回大会以来、実に13年ぶりとなる選手権8強入りの快挙を達成した吉田。2年連続4度目の出場を狙う今治東に挑む10月26日の準々決勝でも、粘り強い守備をベースにさらなる躍進を期していく。
(取材=編集部)
▽第103回全国高校サッカー選手権愛媛予選
第103回全国高校サッカー選手権愛媛予選