迎えた後半も悪天候の中で戦うことを余儀なくされたが、日本は積極的にゴールを狙っていく。38分には左サイドハーフのMF嶋本悠大(大津/3年)がミドルシュートを打つと、以降もフィジカル能力に長けた韓国の攻撃をうまく凌ぎながら先制点を目指す。47分にはFW安野匠(帝京長岡/3年)とDF池間叶(名古屋グランパスU-18)を投入し、3-4-2-1に変更。左サイドハーフの嶋本をボランチに落とし、攻撃的な布陣で攻勢を強めた。

 しかし、決定機を作り出すことはできず、0-0で試合は終了。大事な初戦で勝点1をゲットした日本は想定外のアクシデントにもうまく対応した一方で、初代表の面々が活躍した点も収穫となった。「初代表と言いつつも、我々はチェックをしていますし、十分にできる」と船越優蔵監督が試合後に話した通り、初めて日の丸を背負った嶋本らが可能性を示したのは好材料。MF大谷湊斗(昌平/3年)やMF南創太(日章学園/3年)も攻撃面で持ち味を発揮できない場面もあったが、球際の攻防で身体を張ったプレーを披露している。彼らの活躍は23日の静岡ユース戦に向けて、ポジティブな材料となったのは間違いない。第2戦も新たな可能性を見せる選手の台頭に注目だ。

(文・写真=松尾祐希) 

▽2024 SBSカップ国際ユースサッカー
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