静岡ユースvsU-18日本代表

 一方のU-18日本代表は高い位置から積極的にプレッシャーを掛けられずに苦戦。相手の攻撃を受ける時間が続き、中盤でもセカンドボールを拾えない展開となった。FW安野匠(帝京長岡/3年)とFWワッド・モハメッド・サディキ(柏レイソルU-18/3年)らが相手の背後を突いて好機を作り出そうとしたが、思うようにボールを引き出せない。リズムが掴めないまま、スコアレスで前半を終えた。

 互いに得点を奪えずに迎えた後半はU-18日本代表が攻勢に転じる。42分には左サイドハーフの天野悠斗(G大阪ユース/3年)のラストパスに安野が合わせる。惜しくもゴールに結び付かなかったが、以降もサイドアタックをベースにチャンスを生み出す。右SBの柴田翔太郎(川崎フロンターレ/3年)も積極的に高い位置を取り、高精度のクロスをゴール前に送るシーンが増加。55分には柴田のクロスから安野が合わせてネットを揺らしたかに思われたが、オフサイドの判定でノーゴールに。58分に柴田のクロスからCB山田海斗(ヴィッセル神戸U-18/3年)が頭で合わせる。ゴールの匂いが高まったが、その後はトーンダウン。運動量が低下し、再び相手にペースを握られる展開に。試合は80分で決着がつかず、勝負の行方はPK戦に委ねられた。

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