後半に入ると日本航空はDFの背後を狙い、反撃に出るが、東海大甲府もCBのDF4千野耀羅を中心に粘り強く対応し決定機を作らせない。
その後も一進一退の展開が続くなか、日本航空はDF4加藤諒丈を上げパワープレーに出ると迎えたアディショナルタイム、ロングボールから裏を狙った右サイドのMF18齋藤優真からの折り返しを加藤がワンタッチで合わせるも、無情にもボールはサイドネットに。その後もCKから日本航空の猛反撃が続くが、GK1田川直樹がゴールに蓋をし、結局、水越のゴールを守り続けた東海大甲府が山梨学院の待つ決勝へ駒を進めた。
試合後、大石監督は「延長まで粘り強く守って勝てました。帝京第三戦の時にできなかった自分たちがボールを保持して動かして、チャンスを得点まで持っていくことができた。前半にもう1点取れたら、ちょっとゲーム展開ももう少し楽になったと思います。追加点を取れなかったのが課題です」と試合を振り返ると決勝に向けては「多分個々の能力だったり、普段プリンスでやってるっていう経験値の違いもあるとは思うんですけど、チャレンジャー精神で臨みたいです。(東海大甲府が前回選手権に出たのは)僕が生まれる前の話なんですけど、僕自身が結構何年ぶりっていうのを更新していて、1番長いのが大学のインカレ出た時が36年ぶりだったんですけど、それよりまた長いので選手と一緒に歴史を変えたいです」と意気込みを見せた。
▽第103回全国高校サッカー選手権山梨予選
第103回全国高校サッカー選手権山梨予選