エンドが変わった後半、浜松開誠館が一気に3人の選手交代をしたこともあり、前半に比べてボールを持つ時間が増えた浜松湖北。58分には中央で相手ボールを奪ったMF10竹内侑空がゴール前までボールを運びチームに勢いをもたらす。

 しかし、63分に左サイドからのFKを森下に直接ゴールに放り込まれると、直後の64分には安藤からのパスを受けた途中出場のFW19高橋成にドリブルから左足で豪快にシュートを決められた。

 何とか一矢を報いたい浜松湖北は、71分にDFからのロングフィードに途中出場のMF13永田唯斗が裏へ抜け出すが、GK12酒井利倫に阻まれ得点は奪えず。その後も左サイドでMF9大石隆斗が何度も仕掛けを試みるもののゴール前まで持ち込めずにゲームセット。結局、5ゴールを挙げた浜松開誠館が準々決勝に駒を進めた。

 試合後、浜松開誠館・青嶋文明監督は5ゴールを挙げての快勝を喜ぶ一方で「(次戦の東海大翔洋は)かなり強い相手なので、うちからしても個の力では多分劣ってると思う。まずは今日やった肌感をしっかり払拭して臨みたいです。そうは言っても1週間しかないので、もうできることをしっかりやるだけですね。粘り強く戦います」と気持ちを引き締めた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権静岡予選
第103回全国高校サッカー選手権静岡予選