高知・大坪監督は「専大北上さんの攻撃のスピードや逞しさに押し込まれるシーンはありました。しかし攻撃だけでなく、守備からもアクションを起こすことを徹底しています。その点が前を向かせない守備がつながりました」と明かした。相手に攻撃させないよう、ボールに、人に圧力をかけ続け、何もさせず、且つペナルティエリアになるべく近づけさせない徹底した守りができた。加えて高知の2トップ、FW10門田、FW14松田翔空(2年)の存在にも触れ「(2トップは)チームを支えてくれる存在。今日は守備で貢献してくれました。2人のハードワークのおかげで自由にボールを出させませんでした」と貢献度の高さを語るなど、前線・中盤・最終ラインと統一された粘りのある守備が功を奏したといえる。

 ただ初戦の堅さがあったのだろう、大坪監督からは「崩しの部分でやりたいことはありましたが、なかなかやらせてもらえない展開でした」と本来の攻撃サッカーを披露しきれなかったようだが、複数得点で無失点と上々の1回戦突破となった。

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▽第103回全国高校サッカー選手権大会
第103回全国高校サッカー選手権大会