決勝ゴールを決めた滝川第二MF10三宅蔵ノ助

 エンドが変わった後半、山梨学院はポイントゲッターのFW11関塚力登を投入し、一気に試合を畳み掛けにかける。すると44分、右サイドで相手DFとの競り合いに勝った関塚が、一気にゴール前にボールを運びシュートに持ち込むが、これはGK1竹本航が身体を張ってゴールを割らせない。その後も逆転を狙う山梨学院は66分、ゴール正面でFKを獲得。キッカーDF2鈴木琉斗の右足から放たれたボールは壁を超え綺麗な弧を描くが、惜しくもクロスバーを叩き逆転することはできない。

 何とか時間内に決着をつけたい山梨学院は77分、県予選前の骨折から奇跡の回復を遂げたキャプテンMF7山田逞人を投入、最後の勝負に出る。しかし、直後の79分、滝川第二は左サイドから鋭いドリブルでペナルティエリアに侵入したMF11松元大智がPKを獲得。これをキャプテンのMF10三宅蔵ノ助が落ち着いてゴール右隅に沈め、勝ち越しに成功する。

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▽第103回全国高校サッカー選手権大会
第103回全国高校サッカー選手権大会