東京ヴェルディユース vs カターレ富山U-18

 挽回したい東京Vユースはサイドから仕掛けるが、単調な攻めに終始。左ウイングのFW川村楽人(3年)が個人技で打開するが、ゴールを奪うまでには至らなかった。

 迎えた後半。流れを変えるべく、2人の選手をピッチに送り込む。右サイドの守備を修正するべく、右SBにDF小林健(3年)を投入。攻撃ではFW仲山獅恩(2年)を入れ、前線でタメを作るために手を打った。この策が見事にハマり、開始50秒でスコアが動く。小林が右サイドから前線にボールを入れると、MF井上寛都(3年)がGKとの1対1を制してネットを揺らした。勢いを取り戻すと54分、観衆が驚く衝撃のゴールが生まれる。ハーフラインの手前でボールを奪った仲山が自ら運ぶと、GKのポジションを見てロングシュートを選択。45mほどの距離から放たれた一撃は綺麗な弧を描き、見事にゴールに吸い込まれた。

 逆転に成功すると、以降もテンポの良いパス回しで相手の守備網を攻略。守備でもキャプテンのCB坂巻悠月(3年)を中心に粘り強い、相手に付け入る隙を与えない。攻守ともに“ヴェルディ”らしさを取り戻し、歓喜の瞬間を迎えた。

【次のページ】 2回戦 東京ヴェルディユース vs カターレ富山U-18(3)

▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2024プレミアリーグプレーオフ(参入戦)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2024プレミアリーグプレーオフ(参入戦)