鹿島学園MF25三浦春人が決勝ゴール

 試合が動いたのは後半32分だった。鹿島学園の三浦が左サイドからドリブルでペナルティエリア内に進入し、相手ディフェンスのファウルを誘発。鹿島学園がPKを獲得すると、そのPKを三浦が自ら冷静に決め、鹿島学園に先制点をもたらした。その後も鹿島学園は集中力を切らさず、後半、第一学院に許したシュートはわずか1本。最後まで堅守を貫き、試合はそのまま1-0で終了し、鹿島学園が5年ぶり8回目の優勝を果たした。

 敗れた第一学院は第一学院としては初の新人戦優勝まであと一歩及ばなかったが、今後のチーム作り次第で、明秀日立、鹿島学園の茨城2強を脅かす今シーズン台風の目になる予感を感じさせる試合内容だった。

(文・写真=矢島公彦)

▽令和6年度茨城新人戦(新人選手権大会)
令和6年度茨城新人戦(新人選手権大会)