近江は後半に入り、左から中央に回ったMF8中江大我(3年)を中心にボールを動かすと、24分にはMF8村山慎波(3年)の右クロスから、MF23添野嵩(3年)がヘディングシュート。30分には村山が左からゴール前に入れたボールをFW10松山大納(3年)が合わせ、ゴールネットを揺らしたが、オフサイドとなり、得点は認められない。試合は1-0のまま動かず、東山が逃げ切り勝ちとなった。

 後期に入ってからの東山は1勝2分1敗と勝ち切れない試合が続いてきた。ただ、「追い付かれてもおかしくないゲームをちゃんと勝ち切った。これが自信になるかは別にして、結果として守れている」と福重監督が話すように、後半は相手に押し込まれる展開を強いられながらも逃げ切ったことに価値がある。林が「夏前までは会話が少なく、やるべきことがバラバラだったで合わなくて、攻め込まれていたけど、今は中での会話が増えてきた」と続けるように積み上げも見える試合だった。

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