試合後、FW吉田は「後半、決め切れなかったのは課題」といえば、主将のDF5大草竣(3年)は「後半あれだけチャンスがあるなか、なかなか得点できず難しい試合になってしまいました」と反省の弁。MF木川は「自分に何度もチャンスがあったのに、決めきれず、勢いづけられませんでした」と唇をかんだ。ただシュートの精度はそれほど悪くはなかった。

 駒澤大高に立ちはだかったのは明星学園GK12森海晴(2年)。ナイスセーブを連発。大量失点でもおかしくないゲームを守備陣とともに2失点で抑えた。GK森は「正面のシュートが多かったですが、(ボールを)こぼしたあと、取り切れなかったところ、キックの飛距離やコントロールの部分はまだまだ。(駒澤大高は)ゴール前では空いたら打ってきました。セットプレーでごちゃちゃしたなか、強引に打ってきたので、リフレクションの怖さはありました」と控えめに語ったが、GK森は当たっていた。たしかに後半、阻まれたが、無失点で終えたことは駒澤大高には収穫。とかく攻撃一辺倒の展開でどうしても生まれる一瞬のスキ。そこを突かれてカウンターから失点というのは十分にある。しかし、それさえ与えなかった。

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▽令和7年関東高校サッカー大会東京予選
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