市立柏 vs 八千代

 試合前の大方の予想は八千代優位だったと思われる。だが、先手を取ったのは市立柏だった。29分、左CKのチャンスをものにした。キャプテンのMF10坂西希世斗(3年)からリリースされたボールに、素早く反応したのがFW11野村彪我(3年)だ。巨星に一泡食わせた格好となった。

 だが、市立柏の喜びもつかの間。35分に八千代が追いつく。左サイドから攻撃をスタートさせ、逆サイドまで展開。最後はオーバーラップした右SB3笹川拓音(3年)のクロスにFW11三枝舜弥(3年)が「スルー!」の一声とともに右足で合わせ、鮮やかに仕上げた。

 勝負を分けたのは、後半すぐだ。FW三枝、MF7高橋悠斗(2年)、キャプテンの左SB2一木太陽(3年)が見事に絡み、左サイドを崩し、MF9小金谷優広(3年)の決勝ゴールをお膳立て。前半は市立柏の5バックに攻めあぐねていた印象だが、ハーフタイを挟んで、メンバーを代え、立ち位置を変え、瞬く間に突き放した。

▽令和7年度関東高校サッカー大会千葉予選
令和7年度関東高校サッカー大会千葉予選