後半開始のホイッスルと同時に迎えた展開は前半よりもさらにハイペース。追いつくための修正が必要な多摩大目黒、勝ち切るためのプラニングが必要な駒沢大学高等学校。両者ハーフタイムを得て、真っ向からぶつかりあうことを選ぶ。

 しかし、その均衡を前半8分、MF野本克啓がゴール前で見事なターンからのシュートを叩きこみ駒沢大学高等学校が崩す。続く9分には佐藤瑛磨の一発でリードを4点に広げる。その後も、駒沢大学高等学校が怒涛の攻撃をみせ、立て続けに3点を追加し、スコアは7対0へ。

 一方、なんとか一矢を報いたい多摩大目黒は後半35分、テンポのよいパスワークがセンターバックとボランチでスタートし、ゴール前までパスを繋いでいくと、ボールを受けた 鰺坂賢が待望の1点目を上げる。しかし、その後も駒沢大学高等学校の攻撃陣を止められず失点を重ね、1対9での悔しい敗戦となった。 

 終始試合のペースを握り、個々の技術と能力の高さを示した駒沢大学高等学校に対し、なんとか1点を返すのが精いっぱいの多摩大目黒だったが、小回りの利く選手がパスワークに絡む得点となり今後の戦いのヒントを得たのではないか。

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