延長前半8分、均衡を破ったのは武蔵越生。FKのこぼれ球を中村が押し込み、ついに待望の先制点を奪う。しかし、細田学園も意地を見せる。延長後半2分、途中出場のFW11小野寺快斗の残したボールに、同じく交代出場のFW18稙田琉斗が反応。思い切りよく打ったシュートがネットを揺らして試合を振り出しに戻す。
そして1-1のまま勝負の行方はPK戦に委ねられた。PK戦では両チーム7人目までが全員成功。迎えた8人目、細田学園のキッカーを武蔵越生GK1小林汰雅がストップし勝負あり。激戦を制した武蔵越生が、PKスコア8-7で勝利を掴み取った。
勝利した武蔵越生の井上精二監督は、「球際の強さや攻守の切り替えなど、まさにS1リーグのチーム同士らしい激しい試合でした。どちらが勝ってもおかしくない展開だった」と試合を振り返り、安堵の表情を見せた。3回戦で対戦する武南については「新人戦では敗れている相手。次こそはその借りを返したい」とリベンジに意欲を見せた。
(文・写真=古部亮)
▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選

