
学習院FW10出堀遥大
後半も流れは変わらない。42分、学習院はDF8石川翔登が右からカットインしてシュートを突き刺し5点目。しかし48分、都立向丘が執念を見せる。学習院GKの前方へのフィードにMF6須賀敦也がスライディングで飛び込み、ゴール。苦しい状況でも狙いを持ち続けた1点だった。だが、その後は学習院が再び試合を掌握。52分にFW16加能誠之心、57分には再び加能、60分には石川がゴールを奪い、スコアは8-1へ。都立向丘もMF10小林宗羅と川田が個人技で打開を試みたが、人数差からパスの受け手が作れず、ゴール前には届かない。終了間際の80+1分には都立向丘DF7渡部真優のFKが枠を捉えきれず、そのまま試合終了となった。
試合後、学習院の玉入謙介監督は「僕は何もやってない。選手たちが一生懸命やっただけ」とひとこと。だが、選手たちはむしろ内容に不満をにじませる。キャプテンの出堀は「決定力が全然足りない。もっと取れたし、失点も絶対いらなかった」と悔しさを口にした。先制点を決めた安孫子も「基礎技術の低さがわかった試合だった」と振り返る。9人相手でクロス頼みになった局面や、枠を外したシュートを課題として挙げ、「練習で突き詰めないといけない」と冷静に現状を見つめていた。
▽令和7年度東京新人戦(新人選手権大会)
令和7年度東京新人戦(新人選手権大会)

