阪南大高、前半2ゴールも後半追いつかれドロー決着。横浜FMユースはスタメン全員が新1年生。
横浜F・マリノスユース vs 阪南大高
第35回イギョラ杯国際親善ユースサッカーが3月23日に開幕。全国から参加した30チームを6組に分け、東京、埼玉あわせて6つの会場で予選リーグを行う。1位リーグのみ順位決定トーナメントにて優勝を決する。
東京都北区にある東京朝鮮中高級学校グラウンドで行われた第2試合では横浜F・マリノスユース(神奈川)と阪南大高(大阪)が対戦。両者譲らず2-2のドロー決着となった。前半15分、阪南大高はMF26薗田陽希のパスに抜けだしたFW14平岡貴敬が決め先制。さらに前半23分、CKを獲得するとキッカーFW14平岡から相手選手のクリアボールをMF44原田尚幸がボレーシュートを叩き込んで早くも2得点を挙げ、試合を優位に進めた。
横浜F・マリノスユース
しかし横浜FMユースが巻き返す。後半16分、相手の連係ミスを突いたFW29藤澤斗亜が決め、1点差とすると、27分、右サイドから進入したFW藤澤のパスを受けたMF28武田隼一がペナルティエリア外から決めて同点に追いついた。
前後半で明暗が分かれてしまった。
前半についてFW14平岡は「ショートカウンターからチャンスを作れました。しかし決め切れればもっと楽なゲーム展開になりました。決め切ることが今後の課題です」と話せば、MF44原田は同様に「前でボールが取れたのでゴールに近いところでプレーができました」と前線からプレスが功を奏した。
2失点した後半はどうだったのか。FW14平岡は途中起用の選手たちとうまくフィットできなかったことを挙げつつ「しょうもないミスが出てしまった」とチームとして戦いきれなかったことを示すとMF44原田は「終盤、体力が落ちてしまうのがチームの課題。最後まで走ることができませんでした。そのためプレーが軽くなったところで取られるシーンがありました」とスタミナ不足を挙げている。
ドローの結果に阪南大高の田内翔太コーチは「時間とともにチームのやるべき基準が下がってしまい、ルーズなプレーが増えてしまいました」と明かすなど、前半の出来を踏まえるともったいなさが残る。
阪南大高
今回、関西勢として神戸弘陵(兵庫)ともに参加した阪南大高。イギョラ杯は来月5日に開幕する高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2026 関西1部に向けた格好の力試しの意味を持つ。
田内コーチは「力のある相手と試合をすることで、これまでチャレンジしたことがどれだけできるか。難しい展開でゴールを守りに行くところにシフトできるか。攻撃の際、相手の変化にしっかり対応できるか、試合を通じて見てみたい」と現在地を確認する大会としている。
一方、後半2点差を追いついた横浜FMユース。阪南大高が新2、3年中心のメンバーである一方、スタメン全員が新1年生。経験不足からか難しい前半の立ち上がりとなった。冨樫剛一監督は「まだ上のレベルのサッカーに適合できておらず、自分たちで苦しくしてしまった」とこれからという感じだ。
ただ後半同点に追いつけたのは大きい。キッカケはハーフタイム。OBである藤本淳吾コーチの指摘にあった。FW藤澤は「前半、コミュニケーションが取れず、声のないシーンとした状態のまま修正できませんでした。ハーフタイムで(藤本)淳吾さんに言われたように、しっかり声を出してコミュニケーションを取ることを意識したら、ミスしても互いに要求できるようになって、チームがよくなりました」と手応えを語った。
こうした失敗、そして成功体験がチームを、選手を成長させていく。こうした体験ができるのもイギョラ杯の意義のひとつだ。
(文・写真=佐藤亮太)
▽第35回イギョラ杯国際親善ユースサッカー
第35回イギョラ杯国際親善ユースサッカー