鹿児島城西 vs 鹿児島実

 その後も追加点を狙い攻め込む鹿児島城西。27分、右からMF23上村賢汰(3年)が上げたクロスがクロスバーに当たってこぼれると、落としをもらった境が右足で狙う。しかしここはゴール目前で鹿児島実DF4福元仁翔(3年)に阻止される。37分には日髙の右CKが風に乗って左ポストを直撃。ゴールまであと一歩と迫りながら追加点を奪うことは出来ず、1-0のまま前半を終えた。

 前半はシュート0本に抑え込まれた鹿児島実は後半頭から2枚替えを行い反撃に出る。50分にMF10徳元琉月(3年)が左足でミドルを放つと、その後もMF7上村優真(3年)とMF11當山葵月(3年)が相手のDFラインの裏を取ってチャンスを作っていった。

 しかし、押し込みながらも鹿児島実が同点ゴールを決めきれずにいると、次にスコアを動かしたのは鹿児島城西。77分、CKのこぼれを拾ってパスを繋ぐと、PA中央左で日髙がキープ。日髙の後ろを回って左にパスコースを作ったFW8出原昊茂(3年)の動きに目の前のDFが釣られたところを見逃さず、日髙が狙いすましてゴール右隅にシュートを流し込んだ。

 後半は鹿児島実にペースを握られ苦戦を強いられた鹿児島城西だったが、嫌な時間帯を無失点で凌ぎ、試合終盤に追加点。見事な試合運びで難敵を下した。来年4月からは「鹿児島日章学園高等学校」に校名が変更になるため、鹿児島城西として戦う選手権はこれが最後。城西ラストイヤーで全国行きを決めるべく、鹿児島城西が前回大会全国王者の神村学園との決戦に挑む。

▽鹿児島城西FW9境勇翔(3年)
「ホッとしています。(点を取れず)悔しい気持ちはあるんですが、味方が2点取ってくれたので、決勝は自分が決めて優勝してチームを全国に連れていきたい。鹿実も勢いがあったので飲み込まれそうな時もあったんですが、自分たちは無失点という目標があったので、粘って勝ちにつながった。今年は神村に勝って全国というのが目標。プリンスでも10点以上決めれていて、選手権でも決められているので、あとは決勝で決めてチームを勝たせたい。大石(脩斗)さん(筑波大)がメッセージもくれて、点取ってチームを勝たせろとも言われているので、自分らしく点を取りたい。野球部や女子バレー部も優勝したので、最後はサッカー部が優勝して"ラスト城西"を盛り上げたいです」

▽鹿児島城西 新田監督
「鹿実の勝ちたい気持ちが素晴らしかったと思います。3トップがもう少し相手の背後を取れる予定だったんですが、鹿実の3バックが予想以上に良くてそれで跳ね返された。(今大会は無失点だが)大会前は背後に落として後ろに追いかける練習や不利な状況の練習を相当やってきたので、そこは慌てずにミスせずにできた。今年は先行した試合はほぼ負けてない。ゼロの時に守備をしっかりやる自信は生徒たちもあると思います。決勝でもゼロの時間を長くできれば。神村さんのおかげで我々も強くなれる。次は我々が鹿児島を盛り上げたい。みなさん神村対城西を楽しみにしているだろうし、(神村学園と戦うチャンスを)逃しちゃいけない。チャレンジし続けることで勝つ時がくる。"ラスト城西"ということで野球部や他の部も頑張っている。挨拶や、地域とのかかわり、城西の色んな取り組みをを引っ張ってきたのはサッカー部だから思い切ってやろうぜと生徒には言ってます」

(文・写真=会田健司)