先制を許した境は、ここから攻勢を強める。69分、MF11倉持聖(2年)が中央をドリブルで持ち上がり、左足を振り抜く。しかし、これは常磐大高のGK25矢口陽斗(1年)の好セーブに遭った。72分には矢代がミドルシュート、続けて右サイドからのクロスのこぼれ球を倉持がゴールを狙うが、これもGK矢口に阻まれた。

境vs常盤大高

 そして迎えた77分、境が試合を振り出しに戻す。PA付近でFKを獲得すると、キッカー・矢代の右足から放たれた一撃が直接ゴールネットを揺らし、土壇場で1-1の同点に追いつき、延長戦へ持ち込んだ。

 後半終盤の勢いをそのまま持ち込んだ境が、延長戦に入ってもゴールへ迫る。86分、境の選手がDFラインの背後へ抜け出し、決定機を迎えようとしたところで常磐大高DFがファウル。このプレーで退場となり、常磐大高は10人での戦いを余儀なくされた。同点ゴールを決めた矢代が、このプレーで得たFKを再び直接狙う。GK矢口に弾かれるも、そのこぼれ球にいち早く反応したDF2大久保日向(3年)が押し込み、境がついに逆転に成功する。

 以降は境が常磐大高の反撃を凌ぎ切り、試合終了の笛を聞いた。先制を許しながらも試合終了間際に追いつき、延長戦で勝負をひっくり返した境が2-1で激闘を制し、4回戦進出を決めた。

(文・写真=古部亮)

▽第105回全国高校サッカー選手権茨城予選
第105回全国高校サッカー選手権茨城予選