インタビューを受ける林健太(関東一)
一方、ビハインドを背負った成立学園。
11年ぶりの全国へ向け攻勢を仕掛けると、60分にはMF高橋恒樹、74分にはFW町田ジェフリーを投入し反撃開始。75分、右サイド中能健人のアーリークロスに町田が頭で合わせるも枠を捉えることはできず。さらに頼みのエース、FW竹本大輝を起点に随所で好機を創出したが苦しい展開が続いた。
虎の子の一点を死守する関東一。
終盤、パワープレーに持ち込んだ成立学園を前に、最終ラインを統率するDF鈴木友也、DF石島春輔の両CBが立ちはだかる。昨季からチームの主力を担い、「あの2人が安定している時は負けない」と指揮官も絶大な信頼を寄せるキープレーヤーが、GK内野将太らと共に安定した守備を継続。見事に今大会3試合ぶりとなる完封勝利をもたらした。
歓喜の初戴冠となった関東一。
殊勲の決勝点を挙げた林は、「インターハイで市立船橋(千葉)に負けたそのリベンジを果たしたい」と早くも全国を見据える。激戦区・東京を制した王者として、来たる全国でも「カンイチ」の名を轟かせることはできるのか、大いに期待したいところだ。
(編集部)