後半開始と共にチャンスを作り始めたのは、東海大高輪台。後半9分、左サイドをうまく抜けた19番前田侑哉からのクロスに10番本多が合わせるも創価5番五十嵐にクリアされてしまう。しかし、創価はここまで守備を支えた4番安斎が後半21分に怪我で交代。18番中川浩之が代わりに中に入る。東海大高輪台は後半32分、19番前田が右サイドからのクロスに飛び込むもこれは弾き出される。更に直後の33分、東海大高輪台10番本多の相手のDFをかいくぐる様なドリブルでDF陣2人を置き去りにするも、キーパーに阻まれゴールならず。ここで、後半終了のホイッスル。
 その後突入した延長戦は前後半に渡り、両者の勝利への想いが激突するも、お互いにゴールを割ることが出来ず、両者の想いはPK戦に託された。結局このPK戦を東海大高輪台が5-3で制し、2回戦進出を決めた。一方、敗れはしたものの延長戦まで、質の高い守備とプレッシングで相手に驚異を与えた創価の戦いぶりは、ボールを持つがよし、のサッカー以外でも高みを目指せる指標となった。

(文・写真 石津大輝)