実践学園はサイドチェンジも織り交ぜながら、長短のパスを使い分け、ゲームを支配する。特に7番前原、9番村上、10番武田が絡み攻撃のスイッチが入った時は、いとも簡単に相手の守備を崩してしまう。更に中盤やDFラインはにはアジリティーや身体の強さを活かして、ボールを奪取出来る15番高須、6番北篠、3番斎藤が守備において効いていた。
試合展開は実践学園がボールを持つ展開になるが、前橋育英は持ち前の対人能力と闘争心を活かした守備で、最後の最後で相手の目を摘んでいく。ほぼ、両者互角で前半は0-0で折り返すが、後半になると、前橋育英の闘争心が実践学園を凌駕し始める。11番高田がカットインから、ゴール上隅に叩き込むスーパーゴールを決めるなど、最終的に前橋育英が2-0で勝利した。実践学園も惜しいシーンが多々あったが、ゴールに向かう迫力と精神力で上回った前橋育英がBグループ決勝に駒を進めた。
(写真・文 石津大輝)