後半に入ってファーストシュートは三浦学苑。後半1分に14番野原広太がミドルレンジから狙うがこれは枠を捉えきれず。同6分、遠目からのFKをまたしても14番野原広太がバックヘッドでうまく合わせたが力なくGKにキャッチされる。ゲームが動いたのは同18分、昌平が中央からカウンター。9番佐相壱明の力強いポストプレーで右サイドの11番高見勇太の前のスペースへ。走りこんだ11番高見勇太がPA内で右足一閃。ゴール左へと吸い込まれ待望の先制点を奪う。

 三浦学苑もすぐさま反撃に出る。バイタルエリアでの混戦から12番松尾稜我のミドルシュートはコースが甘くGKの正面。そして、昌平がまたもゲームを動かす。左サイド2番堀江貴大がオーバーラップから左足で精度の高いクロスをゴール前へ。ファーサイドフリーの11番高見勇太が頭で折り返したところを走りこんだ13番原田虹輝が右足で合わせて追加点。苦しくなった三浦学苑だが誰一人諦めず攻めの姿勢を貫く。後半32分に右サイドから左サイドに展開、PA内でフリーになった11番新町峻平のシュートはGKが腕を伸ばして何とか防ぎきる。

 得点のチャンスが匂う三浦学苑だったが最後まで昌平の牙城を崩すことができず試合終了のホイッスルがピッチに鳴り響く。連戦の中でも見ごたえのあるゲームを展開した両チームの試合は昌平の優勝で幕を閉じた。

(文・写真 佐々木竜太)