後半に入っても先にチャンスを迎えたのは前橋育英。後半20分、近藤友喜が右サイドからワンツーで中央へ進入しシュートを放つが枠の外。同24分にもDFラインとGKの間に流れたボールを一瞬お見合いしてしまう。すかさず9番榎本樹が拾いPA内でシュートを放つがここはGK根岸飛向のファインセーブ。続く同32分にも11番高田光輝が左サイドから仕掛けてクロスをゴール前へ。フリーで収めた10番高橋尚記だがシュートを狙うが上手くヒットせずボールはGKの手の中に。

 このまま後半もスコアは動かず延長へ突入する。正智深谷は後半から投入したスピードのある12番石橋未宇や高さと強さの8番梶谷政仁を中心にゴールへ迫りチャンスを迎えたが前橋育英のDFラインが高い集中を切らさない。そして、勝負はPK戦に委ねられた。

 先攻の前橋育英は4人目まで成功し正智深谷は2人目が失敗。前橋育英が5人目を失敗し正智深谷が5人目を成功。勝負がついたのは6人目。前橋育英が成功し正智深谷のキッカーが放ったボールをを前橋育英GK1番大澤久人がセーブし決着。

 会場のアウェイの雰囲気を押し返し最後まで粘り強く戦った前橋育英が3位入賞を果たした。

(文・写真 佐々木竜太)