立て続けに43分。左からのクロスがファーに流れるも、そのボールを鹿島学園10番橋口凛樹が足元で受ける。右足で一度ボールをまたぎ左足で中に運ぶと切れ味鋭いドリブルで相手DFを置き去りに。そのまま左足で放たれたボールはゴール右へ突き刺さり逆転に成功。さらに、ロスタイムの45分、左からのクロスを鹿島学園11番金原朝陽がファーで合わせ、鹿島学園が前半を3-1で折り返し後半へ。

 後半1分、桐光学園の反撃。桐光学園2番矢口聖真のロングスローを鹿島学園が一度跳ね返すも、こぼれ球を拾った7番田中雄大が背後へループパス。裏へ抜け出した18番佐々木倫忠がGKを交わし落ち着いて決め2-3とする。その後も攻撃の手を緩めない桐光学園だったが、一瞬の隙を突かれてしまう。22分、鹿島学園が中盤で横パスをカットし一気にカウンター。スピードを上げた鹿島学園10番橋口凛樹が相手DFを振り切り、GKと1対1を落ち着いて決め4-2と突き放す。選手交代で前線に厚みを出した桐光学園だったが、全員守備の鹿島学園からその後ゴールを奪うことは出来ずこのまま試合は終了。高体連同士の戦いとなったこの試合は、今夏のインターハイ出場を決めている鹿島学園が勝利を収めた。試合後、鹿島学園の鈴木雅人監督は「チームのコンディションが悪いながらも、なんとか勝ち点3をとれたことが大きかった」と語ってくれた。

 

(文・写真 甲斐雅人)