一方、試合開始から攻守ともに良いところなく、立て続けに5失点。選手権2次予選初戦、東海大菅生戦を見据えてもこのままずるずるいくわけにはいかない都立東大和南は後半開始と同時に2人の選手交代を行い、巻き返しを図った。
すると前線では8番、19番を中心に流動的な動きが少しずつ見受けられ、さらには前半チームの唯一の希望となっていた右SB2番の攻撃参加が効果的に加わり何度かゴールに迫る場面が見られたものの、この日は最後まで決定機を作り出すまでには至らず。
都立東大和南の守備の修正とGKの攻守によって後半に入ってから攻撃のトーンダウンが顕著となった早稲田実業。それでも守備の核としてチームを支えるCB3番・井上純平を中心に安定した守備を継続。ピッチコンディションを考慮した的確なケアと、常に数的優位を作り出すことが徹底された守備で都立東大和南にゴールを許さなかった。
5対0の時間が続いた81分には、早稲田実業にようやく後半初ゴール。CKを獲得するとまたも直江のアシストから19番・奥野立己がヘディングシュートを決めて6対0。直江は自身2ゴールを含めチームの全6ゴールに絡む大活躍となった。
結局、終始攻守で都立東大和南を圧倒した早稲田実業が大勝。来る選手権2次予選の初戦に向け、大きな期待が持てる試合となった。