後半に入っても東京成徳大高の攻撃は緩まなかったが、都立東大和南も気持ちを切らさない。ゴール前にきれいに持ち込むも、シュートを打ちきれないという、攻めている東京成徳大高にとってはフラストレーションのたまる展開が続く。

 58分、東京成徳大高はカウンターから走りこんだ16番・清水駿之輔がシュートを放つ。一度はGKに阻まれたものの、こぼれたボールに必死に足を伸ばしてさわり、ゴールへと流し込み、追加点。
 68分には前がかりになった都立東大和南DFラインの裏に10番・山口泰がパスを出す。そこに8番・大橋稜平が走り込み、GKをかわしてゴールを決めて6点目。

 中盤のゆるみが出てきた東京成徳大高に対し、なんとか反撃をしたい都立東大和南。80分、2番・上中大雅が中盤からぽっかり空いたスペースを独走しシュートを放つが、ゴール上部のバーを直撃。この日は運も手に入れられなかった。

 84分にはこの日再三裏を取る動きで快足を見せていた東京成徳大高7番・本田達也がカウンターから独走。GKとの1対1を制して笑顔のゴールを決めた。

 最終的には7対0と点差こそ開いたが、都立東大和南も前半の惜しいチャンスが決まっていれば、という展開だった。最後まで気持ちを切らすことなくゴールを狙った姿勢は次節以降生きてくるはずだ。