後半、いよいよ雨が降り始め人工芝のピッチがやや滑りやすい状態となる。その中で攻撃的に出たのは2点を追いかける大東大一。前線の11番、13番、10番、9番が積極的に仕掛け、マイボール時には3トップのような布陣を組む。前半の最後から上手くはまり始めたパスサッカーを後半の最初からも継続していくが、65分、12番の遠い位置からのミドルシュートによる攻撃に象徴されるようにパスワークでの崩しを仕掛ける位置がゴールから遠いためフィニッシュが確率の低いミドルシュートなどに限定されてしまう状況が続いた。
その中で一つのプレーが状況を打開する。71分、大東大一左サイド3番・里見聡太が強引なドリブル突破を仕掛ける。ペナルティエリア内に進入したところでファールを誘い、PKを獲得した。この絶好機を里見が冷静に決めて1点差に詰め寄る。ポゼッションを高める中で、ボールを追い続ける展開となった東京の疲れが見え始めた時間帯でのゴールとなった。
その後も左サイドの3番、16番、右サイドの9番の突破と小刻みなパスワークで攻め手を強める大東大一に対して、必死に凌ぎカウンターを狙う東京。完全に後半は圧倒された東京であったが、苦しい時間帯に決定力を見せつける。36分、カウンターから奪った右サイドからのFKに10番・大場風人が中央でドンピシャのタイミングで合わせて大きな3点目をまたしてもセットプレーから奪った。
3対1の状況で攻めるしかない大東大一であったが終盤の決定機をことごとく活かせず。体を張った守備でゴールを死守した東京がこのまま逃げ切り貴重な勝ち点3を得る結果となった。